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前後記事:続・がんは治るのか?#2(闘病日記の傍らで) [日常]

 サブで銘打った『闘病日記の傍らで』と言うのは、わが連れ合いが『がん宣告』を受けた日からノートを付け出した・・・、世に言う『闘病日記』的なものを記録し出したからです。

 そこには、“痛みの程度”とか、“薬剤名”、“処置の方法”、看護師さんへの不満(?)とか・・・いや、どちらかと言うと“看護師さんへの感謝の言葉”とか、

 わたしの期待する、“夫への感謝の言葉”は...見当たら無さそうです(笑)。

 まぁ、まだ闘病中なので、こんなに早期から『感謝の言葉』など記録されたら、返って困るんですが...。

 そう言う事を、日々つらつらと書き残していて...、
 これらも、我が子たちへの『遺伝的発症対策』という意味だと思っています。

 そんなこんなで、闘病中の連れと運動がてら本屋などへ散歩に出かけたある日、
 最近の新刊本に、(明確なタイトルは覚えていません・・・興味が有ったらググってください)『彼女の膵臓を食べる(?)』的なタイトルの本を見かけました。

 中身を読むほどの勇気も興味も無いわたしが、
「ほれ、こんな本があるよ!」と連れに言うと、

「やっぱり、この病気って流行ってるんかなぁ?」と言うので、

「流行り廃りって、おかしいやろ!」と、失笑してしまいました。

 最近は、他の患者さんの受診や、化学療法を見るでもなく見てしまうのですが...、
 誠に不謹慎とは思いますが、我々(付き添いのわたしと、患者本人の連れ合い)だけが、診察の終り頃に冗談などを医師と言いあって、笑顔でがんセンターから出て来ます。

 だって...、暗くなっても何も始まりませんからねぇ。

 がんの治療は、『ダメもと』だと思っています。
 それくらいでないと、乗り越えられないと言うか...。

 連れは、宣告を受けてから..いいえ、その前の「宣告を受けますか?」という質問を、医師からされた時から、「前に進みたい」という気持ちが固まっていたようです。

 我が子たちには、「お前たちのお母さんは、強い人だから...。」と言って、彼らにも自覚してもらったつもりです。

 5年生存で完治した・・・とか、術後の経過によっては・・・とか、色々な事を叫ばれていますが、
 何より、前に進まないと...そして、その時は何れやって来ることも自覚しておかないと...。

 今は、一日一日を楽しく、時を惜しむように暮らしています。

 そう考えるようになってからは、随分と楽になりました。
 日々、楽しくもなったし、何より普通に暮らしている事が一番だと思うようになりました。

 連れの頭の毛は、もう殆ど抜け落ちて、もはや女性とも男性とも思えないくらいです。
 新生児の頭髪ほども生えていない彼女を、何故か愛おしく感じることも有ります。

 反面、悲しい気持ちになっても、それを表に出せない辛さも..無いと言えばウソになります。

 しかし、毛が抜けるのも、菌やウイルスに侵されやすくなるのも、全てが治療、薬が効いている証拠だと彼女は言います。

 毎日が、終わりの無い上り坂を登っているように思いますが、反面、治癒して行ってるのだろう!とも思っています。

 先日、連れと話したのですが...、
「最近は、医術・医学も進歩して、なかなか“普通の病気”では死ななくなってきたんやろうか?・・・」

「ほら、あの人も、あそこの人も、みんなこれから化学療法を受けはるみたいやゎ...」

「あの人も、同じ曜日の人やなぁ...、よう見るゎ。」

「結局、これから亡くなる人の大半は、“がん”なんとちゃうやろうか?」

「そうやなぁ、結局のところ“自分の遺伝子の暴走”とか、“暴走しやすい遺伝子を持っているから”とか...」

「そういう、“確率”との戦いになって来るんやろうなぁ...医学って。」

・・という話をしました。

 非常に、暗い話題に読んでとれるとは思いますが、それほど悲観はしていません。
 むしろ、「女優であり続けたい!」という“最後の我儘[わがまま]”には、反感を持っています。

 出来れば、後世の医学の進歩に、何かを残して欲しかった・・・と言うのが、わたしの本音です。

 その視点から言うと、乳がんと闘っているタレントさんは、偉い!と思います。
 (あくまで、わたし個人の主観です。偏っているかもしれません。)

 最後に、わたしは『がん』という呼び方で..一言で片づけたくない“人”です。
 理由は、あまりにも『個人差』が有り過ぎるからです。

 薬の作用も、緩和する為の方法や、家族のカウンセリングも、経済的理由も、発病までの環境・生活様式・生活習慣などなど..。
 発病・発症した箇所が同じでも、発病・発症した経緯など、個人・個体の毎に...固有の原因と呼んでも良いくらいの違いが有ると考えます。

 従って、闘病は“ダメもと”くらいが丁度いい・・・訳です。

 同じ『悪性腫瘍』を発病した人を家族に持つ皆さん、前を見て頑張りましょう!
 一日一日を、大切に、そして楽しく過ごしましょう!


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共通テーマ:日記・雑感

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