野球で注目？！権力誇示するよりも．．．【国民栄誉賞 考】山崎豊子さん、やなせたかしさんに向けて．．．。

　少し前になりますが、ゴジラ松井と長島さんに国民栄誉賞が贈られましたよねぇ。

　「何で、今なの？」と、思ったのは、私だけではない筈。

　やりよった！国民栄誉賞を、「個人の判断で、贈ることが出来るんだよ！」と、言わんばかりのアベさん＆閣僚たち。
　権力誇示も、甚だしい。

　それとも、読売の“ドン”に対する『お礼』のつもりなのか？

　別に、ゴジラに渡そうと、セ〇ムしてますか？に渡そうと、知ったこっちゃないし、否定するつもりも無い。

　ただ、最近は『運動会系』に国民栄誉賞を、渡し過ぎの感じが強い。

　あの『白い巨塔』や『華麗なる一族』、『大地の子』などの“社会派小説”作家の山崎豊子さんや、今日訃報が流れた、アンパンマンのやなせたかし氏には、国民栄誉賞を贈らないのだろうか？

　テレビで活躍した、アスリートや金メダリストばかりが、国民栄誉賞なら、マスコミ主催の『賞』にすれば？

　閣議を経て贈られる賞なら、もっと“らしい人”に贈って欲しい。

　本を読まないのだろうか？
　被災地で、子供達が読んでいる『アンパンマン』の絵本を、どんな風に見ているんだろう？

　口では、「子どもたちの将来のために．．．。」などと言っているが、子供の目線の先を全く見ていない政治家が、引退した野球選手や伝説の選手・監督に、時期外れの授賞を企むのだから、異常精神としか考えられない。

　やなせたかし先生は、生前「アンパンマンは、自己犠牲の上での正義なんですよ。」と言っておられた。

　きっと政治家に欠落している、『自己犠牲の精神』が、お気に召さないとしか考えられないよヨ。

　本当に、政治家には“赤い血”が流れているのだろうか？と思う、今日この頃だ。